L-Phinus V5


概要


このソフトは、多くの3DCAD, 3DCGソフトから出力できる、STL ( StereoLithography ) ファイルを表示するソフトです。

断面表示機能、計測機能もついておりますので、おおまかな形状確認にご利用いただけます。





機能、使用方法



STLファイルを開く

〇 STL ファイルの表示方法は以下の3通りです。

  1. "ファイル/開く" ボタンを押し、ファイルを選択する 。
  2. エクスプローラーからSTLファイルを本ソフトに
    D&Dする。
  3. 拡張子 "STL" が本ソフトに関連付けしてあれば、
    エクスプローラーのSTLファイルをダブルクリック
    する。


STLモデルを動かす

〇 マウス操作
  回転:左ボタンでドラッグします。
  移動:右ボタンでドラッグします。
  拡大縮小:ホイールを回す、または、
       中央ボタンでドラッグします。
  回転中心の設定:ファセットを右クリックすることで、
          その点を回転中心に設定できます。

〇 自動的に正投影にする機能
  回転後のビューの向きが正投影に近ければ、自動的に
  正投影にします。

〇 3Dマウス操作
  一般的な3Dマウスの操作で、回転、移動、拡大縮小の
  動作が同時にできます。


[補足]

〇 3Dマウスは、3Dconnexion社製3Dマウス
  (SpaceMouse) に対応しております。

外形表示

〇 バウンディングボックスの表示
  モデルの最外形を線で表示します。

〇 外形寸法の表示
  モデルの外形寸法を表示します。


勾配表示

〇 X,Y,Z軸に対する勾配角度をグラデーションで表示します。
  視覚的に抜き勾配の確認ができます。

〇 グラデーションの範囲は -4.0° ~ +4.0° です。

〇 ファセットをクリックすると、ツールチップに角度が
  表示されます。


計測

本ソフトの計測機能は以下の通りです。

〇 座標
  1点を選択することで、その座標値が表示されます。

〇 距離
  距離(2点間) : 2点を選択することで、2点間の距離が
         計測されます。
  距離(2直線間):平行な2直線を選択することで、2直線
          間の距離が計測されます。
  距離(点と平面):1点と面を選択することで、点と平面間
          の最短距離が計測されます。

〇 半径、直径
  3点を選択することで、3点を通る円の半径/直径が計測
  されます。

〇 角度
  角度(中心と2点) :
      3点を選択することで、1点目を中心とした、
      3点間の角度が計測されます。
  角度(2直線):
      2つの直線を選択することで、2直線間の
      角度が計測されます。
  角度(2面) :
      2つの面を選択することで、2面間の角度が
      計測されます。


[補足]

〇 計測結果は、X, Y, Z方向の値と、3次元の値が表示されます。
〇 距離(点と平面) の測定での平面とは、ファセットの3頂点で
  定義される無限平面です。
〇 計測不能の場合や計算精度が著しく落ちると予想される
  場合には、計測値は表示されません。
〇 2直線間距離"では、実用性を考慮して厳密に平行でなく
  ても計測できます。
  その場合には、 "距離(参考値)" と表示されます。



断面表示











XY断面、YZ断面、ZX断面を表示します。
切り取る側は "逆方向" で変えられます。

断面線も計測時のセレクト処理の対象ですので、
パーツの肉厚やクリアランスなどの測定ができます。

断面位置の移動は、「Ctrl」キーを押しながら、
移動したい方向に、左ドラッグで移動できます。


                                              ※ SpaceMouse は 3Dconnexion Inc. の登録商標です。





履歴


[L-Phinus V5]

2023/ 2/19 Ver.5.10 〇 Windows 11 対応
○ インストーラを変更 (EXEpress 6 Pro)
〇 開発環境の変更 (Microsoft Visual Studio Community 2022 (C#))
2019/ 6/30 Ver.5.03 〇 CSVで出力した計測結果ファイル内の誤字を修正
2019/ 4/ 7 Ver.5.02 〇 計測結果をCSVで出力する機能を追加
〇 開発環境の変更 (Visual C# 2017 (Visual Studio Community 2017))
2016/ 7/ 3 Ver.5.01 〇 Windows 10 対応
〇 開発環境の変更 (Visual C# 2015 (Visual Studio Community 2015), Windows10(x64))
2013/ 1/27 Ver.5.00 〇 新規公開


[L-Phinus Lite V4, V3, V2.5, V2]

2010/ 4/11 Ver.4.00 ○ 新規公開
2009/ 5/ 6 Ver.3.01 ○ Windows Vista に対応しました。
○ ウィンドウを小さくしたとき、ステータスバーに表示される文字が重なってしまう問題を修正しました。
    ○ ツールバーのボタンを若干大きくしました。
2009/ 4/12 Ver.3.00 ○ 新規公開
2007/10/ 7 Ver.2.50 ○ L-Phinus Pro のバージョンアップに伴うバージョンアップ - V2からの機能面の変更はありません。
2007/ 4/ 1 Ver.2.05 ○ ヘルプメニュー内の説明書の表示方法を変更
  従来、"txt" に関連付けられているソフトで説明書を表示し ておりましたが、
  内部のフォームで表示するようにしました。
○ ヘルプメニュー内のネットワークアダプタの情報を削除
  MACアドレスの取得機能は評価版にありますので削除しました。
2007/ 3/ 4 Ver.2.04 ○ ReadOnlyのSTLファイルが読めない不具合を修正
  読み込み専用のSTLファイルを表示させようとすると、エラーが発生する不具合を修正しました。
○ フォルダビューでデスクトップに移動できない不具合を修正
  アクセス権の無いフォルダを表示させようとすると、エラーが発生する不具合を修正しました。
○ "デスクトップ" の動作の不具合を修正
  デスクトップに表示中のSTLがある場合、"デスクトップ" ボタンを押すと、表示中のSTLが非表示になる
  不具合を修正しました。
○ 出力したIGESファイルが他のソフトで読めない不具合を修正
  日本語ファイル名でIGESを出力した場合、Global Sectionに余分な空白が入ってしまう不具合を修正しました。
2007/ 2/18 Ver.2.03 ○ "フォルダを更新" の動作を改良
  従来、"フォルダを更新" をするとドライブのみ表示していましたが、その後に、選択しているファイルまで
  フォルダを展開するように改良しました。
2007/ 1/28 Ver.2.02 ○ 設定パネルの再描画の不具合を修正
  WindowsXPで実行した場合、設定パネルを広げると、広げた領域が背景色で塗りつぶされない不具合を
  修正しました。
2007/ 1/14 Ver.2.01 ○ リストビューの表示の不具合を修正
  Windows2000で実行した場合、リストビューのファイル名以外をクリックすると、ファイル名が2重に
  表示されてしまう不具合を修正しました。
○ 設定パネルの数値入力欄の幅の調整
  Windows2000 または WindowsXPのクラシック表示で実行した場合、RGB, HSVの入力欄が狭いため、
  広くしました。
○ ステータスバーの位置を調整
  ツールバーをウィンドウの右に配置すると、ステータスバー右のサイズ変更ハンドル(グリップ)が
  ウィンドウの右下にこなくなるため調整しました。
2006/12/21 Ver.2.0 ○ 新規公開


[L-Phinus (フリーソフト版)]

2006/ 5/21 Ver.1.2 ○ 改良:表示速度の向上
○ 改良:STL(ASCII)の読み込みに柔軟性をもたせる
○ 修正:勾配表示の際、非表示中のモデルは勾配色の計算をさせないようにしたため、場合によっては間違った方向の
     勾配色が表示される不具合を修正
○ 変更:ホームページアドレス、メールアドレスの変更
2005/11/20 Ver.1.1 ○ 改良:最大ファセット数の変更
     (1ファイル100万ファセット->総ファセット500万程度 (メモリの割り当てに失敗しない限り))
○ 修正:メモリを取得できない時にソフトを終了させていた処理を変更して、そのまま継続できるように修正
○ 修正:色設定ファイルを読み込んだ時、半透明の状態が更新されない不具合を修正
○ 修正:ルートにあるSTLファイルをD&Dした時、表示されない不具合を修正
○ 修正:win98, NT4でSTLファイル(ロングファイル名)をD&Dした時、表示されない不具合を修正
     (両方とも動作対象外ですが念のため)
○ 修正:キー操作の不具合を修正。
○ 改良:計測時にモデルを非表示した時、計測モードを解除させていた処理を変更して、そのまま計測を続けられる
     ようにする。
○ 改良:計測結果の表示桁数の見直し
○ 変更:インストール先、スタートメニューの登録先を変更
○ 追加:計測機能をテストするためのサンプルデータを追加
2005/10/ 2 Ver.1.0 ○ 新規公開


↑ 以降も、フリーソフトの開発を継続する


[CoYu STL Viewer]

2003/10/ 5 Ver.0.92 ○ 追加:リストビュー
○ 追加:カラーパレットビュー
○ 追加:リストビューで選択されているモデルのバウンディングボックスの表示機能
○ 追加:リストビューで選択されているモデルの動的な色設定
○ 追加:色設定の保存,読み込み機能(ランダムモード時の色のみ)
○ 改良:マウス操作の改良
2003/ 5/25 Ver.0.91 ○ 改良:ネットワーク対応
○ 復活:保存機能(STL(ASCII,BINARY))
○ 追加:保存機能(IGES(2直線のルールド面として出力))
○ 修正:HTMLヘルプ内の作者HPへのリンクを解除
2002/12/24 Ver.0.9 ○ 改良:メインウィンドウを3分割化
○ 改良:複数のSTLファイルの表示
○ 改良:ツリービュー表示により、"ファイル/開く"の手間を省略
○ 追加:原点、座標系の表示
○ 追加:モデルの色をランダムで表示
○ 改良:ワイヤフレームをシェーディングで表示
○ 改良:計測結果を省スペースで表示
○ 改良:Ver.0.8では、シェーディングでないと計測できなかったが、すべての表示モードに対応
○ 削除:保存機能(ASCII,BINARY変換機能) (今後、復活の予定)
2001/ 9/10 Ver.0.8 ○ 修正:Ver.0.7でメニューから勾配表示したときの不具合を修正
○ 追加:簡易計測機能
2001/ 8/25 Ver.0.7 ○ 改良:STLファイルの読み込み速度の高速化 (1.5倍(ASCII)~2.5倍(BINARY) 程度の向上)
○ 改良:回転中心の設定時、2ドット動いてもクリックと判定
○ 追加:抜き勾配の表示機能
2001/ 6/ 3 Ver.0.6 ○ 公開バージョン完成
2001/ 1/ 1 Ver.0.01 ○ 開発開始







ライセンスについて


L-Phinus V5 はフリーソフトです。

説明書をお読みいただき、ご同意いただけましたら、無償でご使用いただけます。







ダウンロード

L-Phinus V5
 
ダウンロード L-Phinus V5 Ver.5.10 ( 1.19MB )
ファイル名 Setup_L-PhinusV5_v510.zip
公開日 2023/2/19
MD5ハッシュ c79cc1c587a44f7139e5c2b45b551a15